2004年4月に みけ君は 養護学校の高等部に入学しました。
そして みけ君の担任の先生たちと私とで 個人懇談がありました。
私は 担任の先生たちに みけ君のことを 知っていただきたくて こんなものを書いて お渡ししました。
これで みけ君のすべてが伝えられたとは思いませんし。
ましてや 自閉症というしょうがいを持った子 すべてに当てはまることとは 思いませんが 何かのご参考になればとも思い アップしてみました。
苦手なこと
・ 突然 身体や顔を 触られること。
特に 腕や肩を つかまれるのは 苦手です。
→ 一言 声をかけてからだと 混乱が少ないです。
・ 畳み掛けるように 言葉をかけられること。
→ 質問なり 言葉かけなりして
2から3秒待っていただけると 本人は 楽なようです。
・ じゃんけん
相手が出すのを見てから 自分も いつも 後出しになってしまいます。
・ 文字や言葉だけで イメージすること。
→ 絵や写真や 実際その動作をしてみせると
よくわかるようです。
好きなこと
・ 好きな食べ物
プリン メロンパン チョコレート ポテトチップス
麺類 カレー
◎◎(お店の名前)の餃子 ※※(お店の名前)のラーメン
・ 好きなアニメ
ポケモン 特に ピカチュウ
(嫌いなアニメ コナン)
・ マイブーム
乗り物に乗って 外の景色を見ること。
スポーツを テレビで見ること。
野球 サッカー マラソン
・ 好きな動物
ねこと馬
大きな犬は こわいかも。
・ 好きな音楽
槙原敬之の 「はなみずき」
パニック
握りこぶしを作って 体を震わせたり
大声を出して 走ったりします。
こういう状態のとき
「どうしたの?」 「落ち着きなさい」など
たくさん言葉をかけるのは かえって 混乱します。
特に 腕をつかんだり 体を押えたり 抱きとめたりするは 逆効果です。
もし 特に危険でない状態なら
少し離れたところから 黙って見守っていると
1分から2分で 上のような激しいパニックはおさまります。
走るのが 本人にとっても 周りの人にとっても
危険で 停めなきゃいけないときは
両手を大きく広げて みけ君の前に 立ちふさがって
「停まりなさい」
そして みけ君が 停まったら
椅子でも 外でしたら 地面でも 指差して
「ここに 座りなさい」
と 指示するのがいいようです。
こだわり
・ 半開きのドア。
積んである本のゆがみなどが気になって
ドアを閉めに行ったり 本を置きなおしたりします。
カバンのファスナーが 中途半端に開いているのも気になるようです。
→ドアに関しては 「開けてあるのに どうして閉めるの」等の 言い方では みけ君には 意味が通じないようで また 何度でも閉めに行きます。
「わざと 開けてあるのだから 閉めなくていいんだよ」のような 言い方が 納得しやすいようです。
本に関しては 今のところ 特に注意はしていません。
カバンに関しては 逆に 私のカバンでも
私が 手でカバンを押えて
「閉めなくていいよ」 と 教えていますので 半開きのファスナーを 見つめるだけに とどまっています。
他人のカバンに 触るというのは 誤解の元になりかねませんので この点は 注意しています。
・ 消しゴムの消しくずが気になって 消しくずが出るたびに 立ち上がって ゴミ箱に捨てに行きます。
→これは この行動をやめさせるよりも みけ君の机の横に みけ君専用の ゴミ箱を置くのが 良いように思われます。
|