Last updated: 07/06/18


7    コミュニケーションのための10のアイデア  坂井聡著  筒井書房
H14年12月15日(日)
 
正式なタイトルは 「自閉症や知的障害を持つ人とのコミュニケーションのための10のアイデア」です。
 
 
先日 坂井聡先生の 「支援の視点」というお話しをうかがいに行ってきました。
まさに 目から うろこぽろぽろのお話しでした。
そして 坂井先生の本も出版されているということだったので 購入して読みました。
それが この本です。
また 目から山のようにうろこが落ちました。
 
「始点は視点を変えること」 
しょうがいを持った人の立場で 「困っていることは何だろう」と考えることから始まるとこの本には書いてあります。
 
例えば 視覚しょうがいをもっている人から
「テレビ電話を買いたい」と 相談を受けたときどうするか。
私は 視覚しょうがいなのだから テレビ電話は使えないのでは…と 思いました。
たぶん 大多数のかたがそう思われるのではないでしょうか。
ところが…という続きは この本をお読みください。
 
この本を読むと 自分がいかに しょうがいにとらわれていて しょうがいをもったうちの子たちの立場に立った充分な支援をしていなかったなぁと思いました。
 
こどもたち自身の力をアップすることも大切ですが 支援を工夫することによって
子供たちの生活をもっと豊かにできると
この本は教えてくれます。
 
目次をあげますと
「支援するとはどういうことか」
「視覚的な支援をしてみる」
「構造化」
「構造化に魅了されているあなたへ」
「構造化だけでは」
「生活に活かすために」
「発信にこだわる」
「テクノロジーを使う」
「支援機器の活用」
「適切な支援を受けることができるように」
 
そして こどもたちの支援の役に立つ ツールとして 「ボードメーカー」や各種タイマー。
 
こどもたちの側からの 発信の手段としての 「コミュニケーションブック」「VOCA(ヴォカ 音声を出力できるコミュニケーション機器)
 
デジカメや携帯電話を 支援のために使う
工夫と方法。
 
こどもたち自身を理解してもらうための
「サポートブック」の作り方etc
 
坂井先生の体験談 そして 失敗談もまじえてとても わかりやすく書かれています。
 
巻末には この本で紹介されたVOCAや支援機器が購入できる会社情報も 載っています。
 
家庭でも 学校でもすぐ取り組めるアイデア満載の本だと思います。



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