憎みなさい
もし 誰かがあなたをひどい目に合わせたら あなたはその人を憎みなさい。
憎んで憎んで 憎みぬきなさい。
でも そのあなたをひどい目に合わせた人が そのことを心から悔いて あなたに謝ってきたら その時は許してあげなさい。
 
 
これは あるミステリー作品の中の一節です。
ただ その文章の忠実な抜粋ではありませんし 私がそう解釈したということで 作者の意図とは違うかもしれないので あえて作者 作品名は伏せさせてください。
 
そのころ 私は 子供たちや私に 心無い仕打ちをした人へのやりきれない思いにとらわれていました。
人に話しても「忘れなさい。その方があなたのため」「その人を憎むと言うことは あなたもその人と同レベルに落ちることだから 憎まない方がいい」etc
でも それらのアドバイスでは 私の心は救われませんでした。
そのとき 目にとまったのが この一文でした。
 
まさに 「目からうろこ」でした。
よ〜し 憎むぞ〜 
そして 私は 子供たちや私に 心無い仕打ちをした人たちを 憎んで 憎んで 憎みぬいて そして… くたびれてしまいました(笑)
人を憎むと言うことは ある意味とてもエネルギーの要ることで そんなことに使うエネルギーがあったら もっと他の楽しいことに使いたいわぁなんて思うようになったのです。
そういう意味で そのミステリー作品は 私の心を暗闇から日の当たる場所に
いざなってくれたのです。
しかも 強引に引っ張り出すのではなく 私が自分の足で歩いてと言う形で。
 
とはいうものの 人間的に未熟な私は 憎むのはやめましたが 「許す」という段階には まだ到達していません。
それでも いつかは それらの人たちを「ゆるす」 それも「許す」ではなく 
「赦す」という 穏やかで広い心を持った人間になりたいと思っています。
 
 
 
 
更新日時:
2002/10/05

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Last updated: 08/01/19

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