僕にできる精一杯
わかりました。
僕は しょうがいの専門家ではありませんし しょうがいについて 何も知りません。
僕にできるのは 水泳を教えるだけです。
でも 僕にできる精一杯を とら君のために してあげたいと思います。
 
 
これは スイミングスクールの先生の
ことばです。
とら君が 年中のときスイミングスクールに入れていただこうとしたら しょうがいを理由に断られそうになりました。
私は とら君のために なにかしてあげたいという気持ちであることを 
一生懸命お話ししました。
そうしたら 先生がこうおっしゃって とら君を スイミングスクールに入れてくださいました。
 
とら君は スイミングスクールで泳げるようにまではなりませんでしたが 他の子にだいぶあわせた行動がとれるようになりました。
 
先生も ご自分でおっしゃたように とら君に特別な指導をしてくださったわけではありません。
でも とら君に指示が通らず とら君がぼんやりしていると 「とら君 ここに並んで」 「前の子の肩に 手を乗せて」等 言ってくださいました。
今から思えば まさに とら君向きの 「短くて肯定的なことばの具体的な指示」だったわけですよね。
 
でも それよりなにより 私の心を暖めてくれたのは 「僕にできる精一杯を 
とら君のために してあげたい」 でした。
 
私も 私のできる精一杯を とら君と
みけ君のために してあげたい。
更新日時:
2002/11/30

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Last updated: 08/01/19

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