親は無くとも
親は無くとも 子は育つ
 
 
 
これは とら君が一番最初に入った幼稚園の 園長先生の奥さんの言葉です。
穏やかな優しい先生ばかりの 幼稚園の中で ひときわ優しかったのが この奥さんでした。
いつも 慈母のような微笑を浮かべて とら君のことだけでなく 園児ではないみけ君のことも 気にかけて 私を 励ましたり アドバイスを くださったりしました。
 
転勤に伴い この園をやめることになったとき 奥さんが 私に贈ってくださったのが
「がんばりすぎないでね。親は無くとも 子は育つ と言いますから」 でした。
 
実は 最初 この言葉は 私には とても きつい冷たい言葉に思えました。
私が 親として否定されたようにすら 
思えました。
 
ですが それから 子どもたちを育てる上で 色んな困難にぶつかり 思いつめ もうだめだぁと くじけそうになるとき 思い出すのは 「親がなくとも 子は育つ」でした。
この言葉は 私のいきり立った頭と心を
すうっと クールダウンしてくれたのでした。
 
そして  今 「親亡き後」のことを 考えて 夜ふと眠れなくなったりするとき この言葉を思い出しては 「親がなくとも ちゃんとやっていけるように 子どもたちも育てるし 世の中にも 理解を求めねば。そのためにも よく寝て 明日もがんばろう」 と 思わせてくれる言葉なのです。
更新日時:
2003/04/09

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Last updated: 08/01/19

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