17      あのころ

 
「歩く みけ君の場合」に書いた 私が一番好きなみけ君が 赤ちゃんのころの写真です。
 
みけ君が 生後1.2ヶ月目くらいでしょうか。
天井から吊るした メリーをじっと見つめながら 足をばたばたさせているのです。
 
見えにくいですが みけ君の向こう側 ベビーベッドの柵に 小さな写真が貼ってあります。
あれは とら君の写真です。
 
「みけ君のお手本は とら君だよ。元気に大きくなってね」 という想いを込めて 貼ったものです。
 
あのころは とら君にも みけ君にも しょうがいがあるなんて 思ってもいませんでした。
 
たとえ しょうがいがあったにしろ 私より
身長が高くなってしまったにしろ 子どもたちが 私にとって 目の中に入れても痛くないほど かわいい大切な存在であることに 間違いはありません。
 
でも しょうがいを持った子どもたちが 直面する あまりにも 厳しい現実に 心うちひしがれる時 ひたすら 我が子の誕生を喜び ひたすら健やかな成長を願い そしてこの光り輝く幸福の道が 真っすく未来へ続いていると 信じて疑わなかった 「あのころ」へ かえりたくなるのも またほんとうの気持ちです。
更新日時:
2003/12/19
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Last updated: 05/05/07

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