うちのこどもたちが ある程度大きくなってからですが 時々 こういうことを言う人がおられます。
「もっと 小さいうちに 何々しておけばよかったのに。
そうしたら きっと もっとよくなっていた」
黙って聞いているときもあります。
でも 言い返すときもあります。
「そうおっしゃられても こどもたちも私も 過去に戻って やり直すことはできません。あなたのおっしゃってることは 私には残酷に聞こえますが」
言ってしまったあと いつも後悔します。
相手が 私のことばの 鋭さにたじろがれるのがわかるので。
ただ わかって欲しいのです。
いろんな面で 限りある能力の身として それでも 私は全力を尽くしてきたつもりです。
これからも そうするつもりです。
でも 過去を振り返り 「あの時こうしていれば」 「こっちの道を選んでいたら」 との思いにとらわれることだってあります。
だけど 日々成長する子どもたちとの関わりの中で いつまでも過去にとらわれ ぐすぐすと 思い悩んでいるわけにはいきません。
過去を無視するというのではありませんが
過去の失敗は未来への反省点と気持ちを切り替えるしかないのです。
過去は 反省はしても 後悔はしたくないのです。
「私は いつも 子どもたちのために 一番いいと思われる選択をしてきたつもりだ。
そして これからも そうするつりだ」
そう 自分に言い聞かせなければ 私は 前に進めません。
「あなたのことばは 私にとって 残酷です」 と告げたとき 本当にたまにですが
こんな風におっしゃるかたもいます。
「あなたが こんなことばで傷つくとは思わなかった。とても 神経が丈夫そうに見えるから」
ここまで おっしゃられると 残酷を通り越して 滑稽ですが(笑)
|