いい子になりたい
子どもが 他人に 迷惑をかけてしまったと思うときは
私は スペシャル菓子折りというものを持参しました。
スペシャル菓子折りについては 「母の知恵袋」を ごらんください。
その スペシャル菓子折りののしには
「あしたから きっといいこになります とら みけ」 と書いたのですが 私には これが うちの子どもたちの切ない想いのような気がしてしようがなかったのです。
 
うちの子どもたちは 私にとって何者にも代えがたい宝物です。
いい子たちです。
でも 世間一般の人から見たら そうとばかりは言えないかもしれません。
 
大声を出す 飛び跳ねる 最近はおさまりましたが いなくなってしまって みなに心配をかけるetc
 
私のしつけが悪いと思われるのもつらかったですが 子どもたちが 「悪い子」と思われるのが 私には何よりつらかったです。
 
子どもたちは 好き好んでそういう「迷惑になる行動」を しているのではありません。
適切な表現ではないかもしれませんが
しょうがいが 子どもたちに そういう行動をさせているのです。
 
世間一般のかたたち どうか 子どもたちを責めないでください。
一番 世間一般から見た いわゆる「いい子」に なりたいと思っているのは なにより本人たちであるはずなのですから。
 
そして しょうがい児の親御さんたちが わが子が 世間一般から 「いい子」と思われないことが つらい 悲しいといわれるのを聞くと それは 同じ親として 私にも 本当に良くわかります。
私だって 世間一般から見た「いい子」の親になりたかったという気持ちがなかったといったら 嘘になるでしょう。
 
でも でも そういう親の気持ちを押し殺す必要などまったくありませんが そのとき ふと お子さんにも目と気持ちを転じてみて欲しいのです。
 
「いい子になりたい」 
そう 心の中で 強く叫んでいるのは 本人ではないかと思われるのです。
親は そんな子を 
「私たちだけは 「あなたを『いい子』だと思っているよ。」 と 言ってあげて欲しいのです。
 
「いい子になりたい」 心の中でそう叫んでいる子どもたちの 悲しい目が 私には見えるような気がしてしまうのです。
更新日時:
2003.01.30 Thu.

ご理解ください
昨日 掲示板で 「とら君はカズのいるチームが応戦しているのですか」と お尋ねを受けました。
で とら君にきいてみました。
 
「どこの サッカーチームを応援しているの?」
そうしたら とら君は きっぱりと
「ワカリマセン」
「じゃ どこのサッカーチームが好きなの?」
「ヴェルディ東京ですよ」
「じゃ とら君の好きなサッカー選手は 誰なの?」
「カズ…三浦知良ですよ」
「カズは どこのサッカーチームなの?」
「フィッセル神戸ですよ」
「とら君は フィッセル神戸をどう 思っているの?」
「イヤだと思っていますよ」(フィッセルのファンのかたお許しください)
 
そして この会話にいくつかとら君を理解するためのポイントがあるように思います。
まず 「好きなチームは?」「好きな選手は?」と きいても とら君は答えられないことが多いです。
「ワカリマセン」と言うでしょう。
なぜなら 「チーム」「選手」と言うことばには 野球やその他のスポーツも含まれてしまいます。
とら君は 場の雰囲気や会話の流れから
「これは サッカーのことだな。」と 推測するのはできないようです。
 
また 「応援しているサッカーチーム」と言う聞き方は とら君には抽象的だったようです。
「好きなサッカーチーム」と 尋ねれば 答えることができました。
 
そして とら君は こちら側の
「とら君は かねてからカズが好きだといっていたから カズのいるチームが好きなんだろう」
という 思い込みというか暗黙の期待というか そういうものを察して それにあわせた答えをしてくれません。
 
「カズは好き」で 「フィッセル神戸はイヤ」
であり またそれは とら君の頭の中で 独立した別々のもののようです。
 
だから カズの質問に対してはカズのことしか答えません。
チームの好き嫌いも それしか答えません。
そのうえ カズは好きだけど カズのいるチームは好きではない それは これこれ
こういう理由だからですというフォローもありません。
 
理由を尋ねようとしたら こちらがもっと多くのことばと時間を使わなくてはなりません。
 
私は とら君とのつきあいの中で こういうとら君の特徴を少しですが理解できるようになりました。
 
でも とら君のこういうところを知らない人には ずいぶん愛想のないと思われるでしょう。
腹を立てる人もいると思います。
 
しかし これは とら君の持って生まれたものであり 親・先生は もちろん 本人の努力でもどうなるものではないのです。
 
ですから 周りの人に とら君のこういう点をご理解していただくしかないと思います。
 
「いちいち 理解せにゃならんのか」と
怒る人もいらっしゃいます。
はい いちいちご理解ください。
そうしてくだされば この子達は 世の中で
少しでも 「楽に楽しく」生きることができるのです。
 
子どもたちを理解していただくための説明のことばを 私は惜しむつもりはありません。
どうぞ なんでもお聞きください。
 
そして ご理解ください。
お願いします。
更新日時:
2003.02.27 Thu.

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Last updated: 11/09/09

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