こねこたちが 小さい頃は
私も こねこたちに いろんなことを教えたり 一緒に何かしたりと
そりゃがんばって 一生懸命働きかけをしたけれど。
こねこたちには 思ったような成長が 見られなくて。
まるで 砂漠に せっせと水をまいているような
虚しい気持ちに囚われたことが 数限りなくありました。
でも 最近になって 本当に最近になって
こねこたちは 目覚しい成長ぶりを 見せ始め
私は 砂漠に水をまいていたわけじゃなくて
コップの中に 一滴 また 一滴と
水を注いでいたんだなぁと 気がつきました。
そうして 一滴ずつ 注がれた水は
ある日 コップから 一気にどっとあふれ出すのだと。
ただ そのコップの大きさは とら君みけ君じゃ 違うし。
更に言えば とら君の中にも みけ君の中にも
無数のコップがあって それらのコップは 全部大きさが違うから。
同じように 水を注いでいても 早くいっぱいになる小さなコップもあれば。
なかなか いっぱいにならない 大きなコップもあって。
それが とら君とみけ君の 成長の早さの違いであり
個性なのでありましょう。
でも 私が 子どもたちに 働きかけていることは 無駄じゃない。
いつか きっとを 信じられるようになったから。
あせらずに そして あきらめずに。
私は 一滴ずつ こねこたちに 水を注ぎ続けようと思うのです。
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