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| 存在感 |
そりゃね。
こねこたちが 家にいるからって
こねこたちとあたしの間で
なにか 会話がはずんだりするわけじゃない。
でもね 長期のお休みが終わって
こねこたちが 学校へ行ってしまった後の
この家の中の がらんとした
信じられないぐらい大きな空洞は
いったいなんだろう？
別に 冷え冷えしているわけでも
暗黒の空間というわけでもないのだけど…
なにか 大きな大切なものが
そこに「いない」ということを
絶えず 訴えかけてくる
この 虚ろさは…
そして こねこたちが
元気な笑顔で
「ただいま」と 帰宅したとたん
その空洞は あっという間に
かき消えて
家中に 春が訪れたようになるんだよね。
たとえ こねこたちが
おやつを持って
早々に 自分たちの部屋に
引っ込んでしまったとしても。
「ああ こねこたちが
今 ここにいるんだ」
って その存在感で
家中が 暖かく 満たされるんだ。
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| 親孝行 |
ねぇ こねこたち。
もし ママに親孝行したいと思ったら
これでもかってぐらい
幸せになっておくれ。
それが ママにとっちゃ
なによりも 嬉しいことだから。
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