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11    「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午
更新日時:
2004.03.20 Sat.
 
2004年1月8日
「あしあと日記」より
 
「葉桜の季節に君を想うということ」
(歌野晶午著)
を 読了。
 
これは とても
前評判の高い本で
「絶対に 騙されます」
とのことだったので
かなり 身構えて読んでいたのですが。
 
はい 正直言って
騙されました。
 
一見 無意味なように思われた
エピソードや描写が
ああ そういうことかぁ
と 最後には
納得だし。
 
なにより
文章に力があります。
 
私は 読書は好きなんですが
文章の巧い 下手と
いうのは よくわからないのです。
 
でも この本の
文章には
読み手を ぐいぐいと
引っ張っていく力を感じました。
 
ただ いかにも
ミステリーらしい
トリックというのですか
を 期待している向きには
少々 肩透かしかもですが。
 
それとね これは
別に 著者の責任じゃないですけど
事前にあれほど
「絶対 騙される」を
連発されたらねぇ。
 
何の予備知識もなしに
本屋で 手に取った
A・クリスティーの
「そして 誰もいなくなった」
を 読んだときのような
幸福な衝撃は ありませんわねぇ。
 
これは 読み手にとっても
書き手にとっても
不幸なことなんじゃないかしら。 
 
あとですね
幸か不幸か この
「葉桜の季節に君を想うということ」
は 映像化は
無理だろうなぁ
と 思いました。
 
最近 人気のあるミステリーは
すぐ 映像化されちゃうけど
 
「えぇ〜
なんで ◎◎の役を
※※なんかが
演じるのよぉ。」
(各人 好きな名前を当てはめて
お楽しみくださいまし ^^;)
 
とか
 
「あの 話しが
なんで こうなるのぉ?」
 
とか 叫びまくることを考えると
映像化が 無理というのは
私にとっちゃ 幸かも。
(あくまでも
私にとってね)
 
 



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