2004年1月8日
「あしあと日記」より
あと そうだなぁ。
最近の作品で
映像化が 無理なんでは
と思われるのは
桐野夏生さんの
「グロテスク」
も そうじゃないのかな。
「グロテスク」は
実在の人物を髣髴させる
和江とかミツルとか。
あるいは
怪物的美貌のユリコとか
もいるけど。
私が 誰よりも
気にかかる登場人物は
物語の語り手「私」です。
この 「私」は
まるで デュ・モーリアの
「レベッカ」の語り手の
「私」のように
名前がない。
そして 自ら語る「私」の姿と
実際の「私」の姿は
違っているようだし。
なにより
「私」は 誰に向かって
何の目的で
延々と
語り続けているのでしょうねぇ。
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