Last updated: 07/06/18


1    ありのままの子育て  明石洋子著  ぶどう社
H14年9月29日(日)
 
自閉症というしょうがいを持ちながら 初の公務員になられた明石徹之さんの
お母様 明石洋子さんのお書きになった本です。
 
もう 夢中で読みました。
愛しい我が子が 成長するにつれて しょうがい児ではと思いだす 
揺れる母心は まるで 自分の昔の姿と重なって 胸が痛くなりました。
「自閉症は親の子育てが原因」と言う誤った考え方は 明石徹之さんより 10歳以上若い子供たちを 育てている私も 経験したことなので 唇をかみました。
 
でも やがて 明石洋子さんが しょうがいをしょうがいとして受け止め 「ありのまま徹之」と言う考え方になられ 孤独な「孤育て」から 楽しい子育てに そして子どもを育てるだけでなく 自分も成長していく「育自」へのくだりは 思わず 背筋が伸びました。
 
「母親は母親らしく 子どもは子どもらしく」 「地域で生きる」 「健常の子どもたちから学ぶ」 「マイナスをプラスへ」etc
なんとなくわかってはいるけれど 具体的には じゃあどうしたらいいの と言うもやもやを この本はひとつひとつ クリアにしてくれます。
 
この本は 「あなたもがんばりなさい」と叱咤する本ではなく 「さぁ 一緒にがんばりましょう」と 暖かい手を差し伸べてくれる本だと思います。
 
2002年秋には 第2巻「自立への子育て」が 出版される予定だそうです。
とても 楽しみです。
 
                  2002.07.14
 



BACK INDEX NEXT




mieneko@myad.jpメールはこちらまで。