シンクロナイズドスイミング
まだまだシンクロナイズドスイミング状態の私です。
笑顔の下には,必死で沈まないように足で水をかいています。
 
 
これは しょうがいを持った子どもたちや大人のため いつも 明るくパワフルにがんばっている人が ふと 私に漏らされた言葉です。
ああ これほどの人でも 陰では やはり必死の苦労をされているんだと知りました。
そして 笑顔で というのも 胸をつかれるものがありました。
 
重い話し 深刻な話しを 重く深刻に語ると 聞き手は ひいてしまうのです。
どんなに 優しい理解のある人でも 話しの重さ 深刻さを受け止めかねて 必ず ひいてしまわられます。
私も それは 何度も 経験しています。
 
だから この人も いつも笑顔を絶やされないのでしょう。
笑顔の下で 必死の活動をされるのでしょう。
 
もちろん こういう秀逸な例えを さらりと口にできる その人の生来の明るさ ユーモア感覚も 素晴らしいと思います。
 
私も以前 日記の中に 好きな言葉として 伊坂幸太郎さんの 「重力ピエロ」の中の一節
 
「本当に深刻なことは 陽気に伝えるべきなんだよ。」(中略)
「重いものを背負いながらタップを踏むように」
 
を 書きました。
陽気に明るく 伝えないと 聴いてもらえない 読んでもらえないのです。
だけど 伝えるべきことは伝えなきゃいけない。
難しいです。
 
でも 私のしていることを 華麗なシンクロナイズドスイミングに 例えるのは あまりにもあつかましいから…
 
そう 私は 不器用な笑みを顔に張り付かせながら 玉から落ちないように 懸命に足を動かす 「新米ピエロ」の玉乗り状態です。
更新日時:
2003/12/10

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Last updated: 08/01/19

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