みけ君は 幼稚園の年少さんぐらいの頃が
多動が一番激しくて よくいなくなってしまいました。
なぜ 我が子から 目を離すのかと そのたびに わたしが周囲の人たちに叱られましたが。
ほんのまさに瞬きの間ぐらいの隙に まるで忍者のように気配を消して いなくなってしまうのです。
しかも その時の みけ君の足の速さは
成人のわたしの足でも追いつけないぐらい速いのです。
そして 日頃見慣れた街角が 我が子を飲み込んだとたん 突然見知らぬ迷路と化すのです。
あの時の心が締め付けられる恐怖は 一生わたしの心から
消えることはないでしょう。
(2006/8/14)
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