何気なく 手に取った 「重力ピエロ」
ミステリーとしては 小粒ですが 詩のように美しい文章 随所にちりばめられた 含蓄に満ちた言葉たちに 魅せられました。
そして 実は もうひとつ。
登場人物の一人が 私には 「自閉症」 に思えたのです。
かなり高機能ですが。
ですが 作品中で そのことには 最後まで触れられず 私の考えすぎかなと 思っていたのですけど。
今度
「陽気なギャングが地球を回す」
を 読みましたら ある登場人物の子どもが 「自閉症」と はっきり書いてありました。
井坂さんが 書いていらっしゃる 「自閉症」は 世の中に流布している 「自閉症」に対する誤った知識を 正してくださるもので 自閉症児たちの親として 井坂幸太郎さんのような 人気作家さんが 作品中で
「自閉症」に ついて 正しい知識を広めてくださるのは 大変ありがたいことと思いました。
と 同時に なぜ井坂幸太郎さんは 「自閉症」に このように関心を寄せられるのかと 不思議に思いました。
さて 作品としての
「陽気なギャングが地球を回す」
ですが。
読みながら 「これ この人が○○で こういう展開で この伏線がこう生きて 真相が何々だったら いやだなぁ。 いや きっと 最後にどんでん返しがあるに違いない」と 思いながら読んでいたら 思ったとおりに話が進んで どんでん返しも無しに 終ってしまったので
ちょっとがっかりでした。
辛口でごめんなさい。
私は 別に 頭がいいわけじゃ決してないのですが ミステリーは
それなりに数を読んでいるので。
「スレッカラシ」なんですよ。
苦笑
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