Last updated: 07/06/18





8    井坂幸太郎 (2003年12月)
更新日時:
2003.12.28 Sun.
 
何気なく 手に取った 「重力ピエロ」
ミステリーとしては 小粒ですが 詩のように美しい文章 随所にちりばめられた 含蓄に満ちた言葉たちに 魅せられました。
 
そして 実は もうひとつ。
登場人物の一人が 私には 「自閉症」 に思えたのです。
かなり高機能ですが。
 
ですが 作品中で そのことには 最後まで触れられず 私の考えすぎかなと 思っていたのですけど。
 
 
 
今度 
「陽気なギャングが地球を回す」
 読みましたら ある登場人物の子どもが 「自閉症」と はっきり書いてありました。
 
井坂さんが 書いていらっしゃる 「自閉症」は 世の中に流布している 「自閉症」に対する誤った知識を 正してくださるもので 自閉症児たちの親として 井坂幸太郎さんのような 人気作家さんが 作品中で
「自閉症」に ついて 正しい知識を広めてくださるのは 大変ありがたいことと思いました。
 
と 同時に なぜ井坂幸太郎さんは 「自閉症」に このように関心を寄せられるのかと 不思議に思いました。
 
さて 作品としての
「陽気なギャングが地球を回す」
ですが。
 
読みながら 「これ この人が○○で こういう展開で この伏線がこう生きて 真相が何々だったら いやだなぁ。 いや きっと 最後にどんでん返しがあるに違いない」と 思いながら読んでいたら 思ったとおりに話が進んで どんでん返しも無しに 終ってしまったので 
ちょっとがっかりでした。
 
辛口でごめんなさい。
私は 別に  頭がいいわけじゃ決してないのですが ミステリーは 
それなりに数を読んでいるので。
「スレッカラシ」なんですよ。
苦笑



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