白と黒の猫がいます。
皆さんは、「白と黒の猫がいます。」と聞いたら、猫は何匹いると思われますか?
最近、ウチの庭が近所の猫たちの遊び場になっています。
今朝とら君が、勝手口を開けて外に出た時、猫の鳴き声がしたので、
「とら君、猫がいるの?」「いますよ」「どんな猫がいた?」「白と黒ですよ」
白と黒…
あぁ、きじ虎の子猫と白の子猫、あの子たちだな。
二匹でじゃれててかわいいんだよなと思いながら、窓から外を見たらいるのは、
その子猫たちのお母さん猫のきじ虎1匹だけ。
変だな? 子猫たちは逃げちゃったのかな
と、首をかしげながら再度とら君に、
「とら君が見た時、猫は2匹いたんでしょう?」
すると、とら君は「1匹でしたよ」
えっ?だって、白と黒の猫って…
あっ!と気がついて、きじ虎のお母さん猫を良く見たら、背中とか胴体は黒っぽいきじ虎模様だけれど、4本の足はハイソックスを履いたように真っ白。
つまり、黒(ぽい)体と白い足の猫が1匹いるわけです。
なるほどなぁ。
「どんな猫?」と言う質問に対して、観察眼の鋭いとら君は正確に猫の毛模様を
答えたのですが。
わたしは、勝手に白猫ときじ虎猫の2匹の子猫と思い込んじゃったんです。
しかも、こうして書きながらも、きじ虎の子猫の正確な毛模様は思い出せません。
今度良く見ておこう。
こういうわたしのアバウトさ曖昧さととら君の正確さがかみ合わず、誤解を生じることもある…と。
今度からは、質問は「猫は何匹いましたか?」ですね。
数は、あいまいさが無いですから。
更新日時:
2011.09.04 Sun.

視線が合うって、こういうことだったんだっ!
自閉症の特徴のひとつに、「視線が合わない」と書かれています。
しかし、わたしにはこの意味が良くわかりませんでした。
何歳からかは、はっきりと覚えていないけれど、とら君もみけ君も名前を呼べば
こっちを向くし、目もわたしの顔の辺りを眺めているし。
だから、うちの子は自閉症ではないとは思わなかったけれど。
自閉症にも、色んなタイプがあるのかなと思っていました。
ところがっ!
今から、2年ぐらい前になるかな。若い友達の所に遊びに行ったのですが。
友達には、1歳半ぐらいの男の子がいて、最初のうちは緊張気味だったけれど。
外でお昼を済ませて、お宅にお邪魔をする頃には、もうすっかりリラックスして。
ちょこまかちょこまか動き回って。
飼っている猫の家から敷物を引っ張り出したり、いたずら三昧。
でもね、動作の合間、合間に確認するようにわたしの顔を見るんです。
いや、正確に言うと、顔を見るんじゃなくって、わたしの視線に、自分の視線を合わせてくる。
その坊やの視線とわたしの視線が、ちょうど二人の真ん中ぐらいで、軽くぶつかる感じ。
 
わたしは、思わずおおっ!とひざを打ちたい気持ちでした。
自閉症の特徴の「視線が合わない」の反対は、これか。
そう言えば、うちのこねこたちはわたしの顔の辺りをぼんやり眺めている感じで、「視線」というものを感じない。
ましてや視線を合わせてくるなんて、まったくない。
わたしが健常の子どもを育てていないゆえだからでしょうが、
子どもを生んで20数年目にして知った「視線が合わない」の意味でした。
 
また、よその自閉症のお子さんと会う機会も増え、視線が合わないどころか、
わたしの目の中を、じいぃぃぃっと覗き込んでくるお子さんがいることも経験しました。
その覗き込み方のすごさと言ったら、わたしの目を通り越して、わたしの脳みそまで見つめられているようなそれぐらいすごい見つめ方なんです。
こういうお子さんの親御さんが、健常の子とゆっくり接する機会がなかったら、
「うちの子、視線が合わないどころじゃないわよ」って、思ってしまうのではないかしらと思いました。
 
だから、自閉症の特徴として挙げるのなら、「視線が合わない」ではなく、
『自分の視線を、相手の視線に合わせて来ようとしない』の方が、親御さんにとっても、周囲の人にとってもわかりやすい書き方なのではないかと思います。
更新日時:
2011.09.09 Fri.

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Last updated: 11/09/09

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